バナジウム天然水とシリカ天然水。どちらも様々な健康効果をもたらしてくれると言われていますが、いったいどのような効果があるのでしょうか。
生活習慣病やメタボリックシンドロームが気になりだすアラ還世代にとって有効なのか調べてみました。
バナジウムとシリカの効果
バナジウムとシリカはどちらもミネラルの一種です。
人間が生きていくうえで必要とされる生理作用。これに深くかかわっているのがミネラルです。身体に必要とされているミネラル(必須ミネラル)は16種類あり、それぞれが骨や細胞を作ったり、ホルモンのバランスを整えたりと、人間が生きていくうえで必要な役割を果たしています。
バナジウムの効果
バナジウムは必須ミネラルではありませんが、体の中で何らかの機能を果たしていると考えられており、以下のような効果があると期待されています。
- 血液をさらさらにする
- 血糖値を下げる
- 血圧を下げる
特にアサヒ飲料が2005年に発表したマウスを使った実験では、バナジウムを含む天然水に、2型糖尿病を改善する効果あることが確認されています。
2型糖尿病モデルマウスに、富士山の裾野の地下から採水したバナジウムを含む天然水を3カ月間飲ませたところ、体重の増加が有意に抑制され、脂肪組織のインシュリン受容体数が増加するなど、臓器・組織の病変を改善することが確認された。
日経メディカルより引用
高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病に悩む世代には、うれしい効果ですね。
普段飲む水を変えるだけで、体質改善効果が期待できる訳です。
シリカの効果
シリカもバナジウムと同じく必須ミネラルではありません。が、その役割は重要です。
シリカは別名ケイ素とも呼ばれ、以下の効果があるとされています。
- 肌の保湿力や弾力をアップする美肌効果
- 髪の毛や爪を強くする
- 老化を防止する抗酸化作用
- 血管の弾性を保つ
- 骨粗鬆症の予防
シリカには、組織と組織の結びつきを高める効果があります。
ヒアルロン酸やエラスチン、コラーゲンを結びつけることで肌の調子を整え、コラーゲンとカルシムを結びつけることで骨を健やかに保ち、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
また、爪や髪の毛の主成分であるケラチンの結びつきを助けることで、髪や爪を丈夫にします。
血管内プラークの分解、排出効果があるため、血管の弾力を保ち、動脈硬化や高血圧にも効果があるとされています。
バナジウムと同様、生活習慣病が気になる世代にはうれしい効果ですね。
また、シニア女性は骨粗鬆症のリスクも気になるところ。 閉経後はホルモンバランスの変化から、骨粗鬆症になりやすいと言われています。 シリカが骨の健康に一役かってくれるのは、うれしいことです。
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バナジウムとシリカは安全なのか
バナジウムとシリカにはシニア世代に嬉しい効果があることが分かりましたが、安全性はどうなのでしょうか? 摂りすぎて健康被害がでたりしないのでしょうか?
また、摂らない方がいいのはどんな場合でしょうか?
それについても調べてみました。
バナジウムの安全性は?
バナジウムについては、まだまだ研究途上です。ただ、先にご紹介したアサヒ飲料の実験ではではバナジウムの毒性についても検証しています。その結果、特定の臓器に蓄積されるような現象は見られなかったと報告されています。
毒性について調べるため、試験終了後に蓄積の可能性が報告されている、肺や肝臓など12種類の組織を摘出し、バナジウムの含有量を測定した。その結果、バナジウム含有天然水を与えたグループでの組織中のバナジウム含有量は、蒸留水を与えたグループよりもやや高くなっていたが、生体内に取り込まれたバナジウムは摂取したバナジウム量の0.1%程度だった。また、特定の臓器に集中的に蓄積するような特異的な現象は見られなかった。
日経メディカルより引用
ただ、摂りすぎは、体に良くない影響が出る可能性もあります。
日本では特に摂取基準は設けられていませんが、アメリカの食品摂取基準では1日当たりの摂取量の上限が1.8㎎とされています。
バナジウムを天然水でとる場合、通常のバナジウム天然水は多いものでも含有量が1L当たり0.1mg。上限は18Lとなるので、普段の生活で飲用するには問題なさそうです。
また、糖尿病の治療中の人は薬との相乗作用が不明なため、飲まない方がよいとされています。
シリカの安全性は?
結晶性シリカは長期にわたり吸引すると肺がんを引き起こすことが知られていますが、非結晶性のシリカについては、健康に悪影響はないとされています。
非結晶性のシリカは多くの食品や天然水、水道水にも含まれており、その安全性が保証されています。
「食品衛生法第11条第3項の規定により人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物質」 のリストの中にもシリカ(ケイ素)が含まれています。
厚生労働省 ホームページより
シリカは、摂りすぎても、尿中に排出されることが確認されており、安心して摂れるミネラルと言えます。
ただし、腎機能が弱っている人、妊娠中の人はミネラルが腎機能の負担になる為、多量摂取は控えた方が良いようです。また、赤ちゃんも腎機能が未発達のため、多量に摂取するのは良くないようですので、シリカ水でミルクを作ったりするのは控えた方がよさそうです。
まとめ
バナジウム天然水とシリカ天然水。シニア世代には生活習慣病などの予防目的で飲むのには効果がありそう。
ただし、両者と飲まない方が良いケースがあることも事実。飲む場合は、自信の健康状態をよく把握したうえで飲むことをお勧めします。
また、医学的に効能が保証されているものでもないので、過度な期待も禁物です。
生活習慣病やメタボリックシンドロームが気になりだすアラ還世代。なるべく薬は飲みたくない。食事でなんとか病気のリスクを減らしたい。そうお考えの方も多いと思います。
普段の食事にプラスして、水にもこだわってみるのも健康のためには良いかもしれません。